健康であっても、長湯をしたり一日に何度も入ったりすると、体調が悪くなることがあります。
禁忌症がなくても、以下の点に注意して温泉を楽しみましょう。
一般的な入浴時の注意事項
- 入浴時間は、初めは3分ないし10分程度とする。(慣れるにしたがって延長してもよい。)
- 入浴中は、一般には安静を守る。(運動浴を除く。)
- 入浴後は、身体についた温泉を洗い流さない。(湯ただれを起こしやすい人は真水で身体を洗うか、温泉成分を拭き取る。)
- 入浴後は湯冷めに注意して一定時間の安静を守る。
- 次の疾患については、高温浴(42℃以上)をさける。
- 急に熱い温泉に入らない。
- 食事の直前・直後の入浴はできるだけ避ける。
- 飲酒後の入浴は特に注意する。
療養を目的とする場合は以下の点にも注意
- 最初の数日の入浴回数は1日1回程度、その後は1日2、3回までとする。
- おおむね2、3週間の利用が適当である。
- 「湯あたり」したときは、入浴回数を減らすか、入浴を中止する。
湯あたりと湯ただれ
湯あたりとは、湯さわり又は浴場反応と呼ばれるもので、温泉入浴を繰り返すことにより、軽度の疲労感など体調に変化が現れることをいいます。
湯ただれとは、湯あたりのうち皮膚に現れる症状(局所的症状)をいいます。